デザイナーインタビュー

Motherhood Diaries Interview

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Rylee + Cru (ライリー アンド クルー)、Quincy Mae (クインシー メイ) のデザイナー・イラストレーターであるKelli Murray (ケリー・マレー)のインタビューになります。 彼女の女性として、また母親としてのバックグラウンドやヒストリーを是非ご覧ください。

ー 元々母親願望はあったのですか?

そうですね、いつかは子供が欲しいと思っていました。ただ結婚を急いでいたわけではないんです。実際はむしろ逆で、昔から自分でビジネスを立ち上げる意識が強く、キャリア面で挑戦してみたいことが沢山あったので、子供をもつことに対しては恐怖心の方が強かったかもしれません。

実際に結婚をして間もなく、1人目の娘であるライリーを妊娠した時すぐに「これは長丁場になりそうね」と夫と確信したのを覚えています。

振り返ると私自身、本当の意味で子供を持つ準備なんてずっとしていなかったと思います。しかしそれは裏を返せばライリーを妊娠した時のようなサプライズが私にとってはぴったりだったのでしょう。それからというもの私たちの人生は良い方向にしか進んでいません。

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ー あなたにとって母親になるというのはどういうことですか?

一重に愛情ですね。強さ、犠牲、保護、見本になるよう努めること、信じること、完璧ではないことを愛でて、過ちから学ぶこと。

母親になることから学ぶことはたくさんあります。自分自身の中に存在することすら知らなかった不屈のエネルギーを発見することができるんです。その発見は私にとって今までの人生で一番難しかったことでもあり、又最高の出来事でもあります。

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ー 妊娠をする女性にとって困難はつきものだと思いますがご自身の経験では何かありますか?

そうですね。私の場合は持病である起立不耐症が大きく関わっており、切っても切り離せませんでした。

私の持病は脈拍に異常をもたらしたり、心臓に負担がかかるものでした。私自身ので9ヶ月間お腹に赤ちゃんを持つ、ということでいくつもの大変な思いをしてきました。

息子であるクルーを生んだ頃には夫とこれが限界、と考えたものです、クルーの妊娠は特にコントロールが難しかったので。

第一子であるライリーと第二子であるクルーの間に流産も経験しており、クルーを生んでからというもの、「また起こるんじゃないか」とその時の不安と恐怖が蘇ってしまうのです。しかし2年ほどたってから私の体の状態もよくなり、もう1人産むことにトライしてみることにし、クインシーが生まれました。クインシーの出産が本当に一番大変でした、ですが今はクインシーのいない家庭など想像もできません。

妊娠や出産を魅力的なものだという人もいるかもしれません。ですが現実問題、ある人にとっては簡単でもある人にとっては本当に苦痛そのものということもあります。

今の私はそれらの痛みや苦痛を伴うプロセスも人生の大事な一部分だと思っていますが、同じような経験を持っている人に共感してもらえたら嬉しいです。

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ー 妊娠期間中安全に出産を成功するためにどのような情報が役に立ちましたか?

これは私の妹です!私自身まわりの友達より早く妊娠をしたので、すでに2人の子供を育てていた妹と近くにいられたことは本当に助かりました。

その他ですと、一般的ですが赤ちゃんが毎月どのように成長していくのかを記した教本をこつこつ読んだり。ただある意味毎日がサバイバルのようでしたね。

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ー 妊娠中の心や体のメンテナンスはどのように行なっていましたか?

正直複雑な心境に陥ることが多かったです。

反面、大きくなっていくお腹を見ていくことや赤ちゃんが中からお腹を蹴ってくることが愛おしくてたまらなかった分、体力的にも精神的にもたくさんのストレスに溺れてしまいそうになりました。

そもそもを辿ると私は妊娠する前から健康状態が優れていなかったため、出産を通じて、私の体が壊れてしまうような恐怖を覚えることがありました。

周りを見渡したとき、女性が妊娠を喜んでいるのと対極的に私は自分の体の不調を重ねてしまい、長い間苦悩を感じ続けていました。

ですが子を授かること自体が奇跡なのは間違いありません。どんなにつらくてもその気持ちを忘れずにいることで心と体のバランスを保っていたと思います。今私は何年もかけてその事実へのありがたみを学び、自分の体や健康状態を受け入れ、ありのままの状態に感謝することができるようになりました。

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ー 母親として1番のチャレンジはなんでしたか?またどのようにそのチャレンジを乗り越えてきましたか?

母親でいることが大好きです。ですが私は仕事も大好きです。

ですので、私にとっての1番のチャレンジはその両者にバランスをもたらすことでしたね。もちろん子供たちが最優先ですが、自分でビジネスを持つということは、時には家庭にその仕事を持ち帰らなければなりませんので。

我が家の子供達は私がどんな仕事をしているか知っていますし、彼らがその一部であるということを喜んでくれています。しかし彼らにとって「お母さん」が必要な時は必ずあるものなのです。私が大事にしていたのは、優先順位をきちんと持つこと。そしてその上で子供達と接し、一緒に時間を過ごして、彼らが愛情を本当に受け取れているのかを見落とさないことだと思います。

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ー 妊娠してからはどのように過ごしていましたか?

元の自分の感覚を戻すまで2年ほどかかりました。そういう意味では子供の数を考えると9年間別人の感覚のままでいるということになりますね!

出産後はうつや痛みが辛かったこともあったりしましたが、3人目のクインシーももう三歳になり、どの子も夜はしっかりと寝てくれるのでもう大丈夫です!

今でもたまに大変な時がありますが子供たちと仕事がやる気をもたらしてくれているので問題ないです。赤ちゃんから育っていきこれからどんな人になっていくのか、これからの5年間が楽しみです。

ー 子育てと仕事のバランスはどのようにとっていますか?

夫は私にとってヒーローのような存在です。

子供たちの面倒もよく見てくれます。一人目が生まれたころから私たちは夫婦お互いにそれぞれ自分のビジネスを展開していたのでスケジュールの面で柔軟でありましたし、両親のサポートもあってバランスよく子育てが出来ていたと思います。

しかし2人目のクルーが生まれた時初めてベビーシッターを雇うことに決め、週三日で来てもらうことにし、それは今も続けています。

もちろんですが彼らを含める周りのサポートがなくしてはとてもできないことばかりでした!

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ー 妊娠出産を経て、生活スタイルでの調整はどのように対処しましたか?

以前からインドアな生活を送っていたので、その点では子供が生まれて大きな戸惑いはありませんでしたね。ただし夫は私よりずっと外交的な性格なので大変そうでした。

いずれにせよ結果的に連絡を取り合わなくなってしまった友達も出てきましたし、反対に新たに仲良くなる人たちも増えましたね。価値観や人生における立場が自分たちに似ている人たちとより頻繁に付き合うようになりました。私たちにとって今交友している人たちはこれから長いおつきあいになるのかな、と感じています。

もちろん以前のように好きな時に友達と会えたりする生活も恋しくなりますが、それは子供たちがきちんと育ってからでいいように考えていますね。

ー 若い頃の自分にかけたいアドバイスはありますか?

今を楽しむことですね。未来を心配しすぎないで、ゆっくりと時間をかけてでも、当たり前のことをありがたみ、過ごして欲しいです。

ー これから母親になろうとしている人たちにどのような言葉をかけたいですか?

あなたの人生はあなたのものであり、誰のものでもないのだと伝えたいですね。周りの助言に耳を傾けることも大事です、しかし最終的に重要なのは自分の意志や感覚を信じることです。母親になると、物事の面倒をすべて見なければならないように感じることもありますが、子供にとって一番大事なのは、その瞬間や場面ごとに、地に足をつけて、最良の決断を下せる女性でいられることだと思っています。

ー 最後に、子供服でお気に入りのブランドや商品はありますか?

Rylee + Cruはもちろんそうです、他だとCamomile Lonndonのベッド用品、Liewoodのテーブル用品やDonsjeのアクセサリーですね!

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